笑顔を生み出すフレスコボールをもっと沢山の人に知ってもらいたい。そう語るのはフレスコボール現日本代表の岸田直也さん。1992年12月生まれの29歳。幼少期から水泳、ラグビー、陸上、硬式テニスなどさまざまな種目のスポーツを経て、たどり着いたのはブラジル発祥のビーチスポーツ『フレスコボール』。 想いやりのスポーツと呼ばれているフレスコボールを自身も楽しみながら普及活動をしている姿を見て、気になるその魅力とそこにかける熱い想いを聞いてみた。 インタビュアー=TAKA
笑顔になれるフレスコボールに魅了されて。
➖➖岸田さんはいつからフレスコボールをされているんですか?
僕が26歳くらいの時です。当時はテニス選手としてやっていたんですけど、市の代表の集まりでたまたまフレスコボールを広めに来ていた人がいたんですよ。「3連休にするけどどう?」と誘われて興味が湧いて行ってみたのが始まりですね!
➖➖その好奇心はどこから湧いてくるんですか?
小さい頃から母に「とにかく体を動かしない」と言われて育ってきました。それが要因かもしれないです(笑)小学生の時はスイミングやラグビー、中学に入ってからは陸上で毎日10km走っていましたし、高校からはテニスをして社会人になってからはテニスのサークルを作って試合に参加していました。
スポーツをする中で色々な人に期待してもらえたりして・・代表になることができフレスコボールに出会うことができた。今思うと本当に母に感謝です。
➖➖なるほど。フレスコボールを始めてからは代表であったテニスはやめてしまったんですか?
市の代表・サークルの代表だったこともあり簡単にやめるわけにもいかずその時は両立していました。フレスコボールは何度も試合に出て経験を積んでいくうちに日本代表に選んでもらえたんです。
選んでもらえたからには真剣にしないわけにはいかない!そう思ってフレスコボールに集中することにしました。
フレスコボールを始めたのが2018年の夏だったんですけど、ミックスカテゴリーのレベルだとブラジルでも日本が通用するんじゃないかということで2年目に代表枠ができました。そのタイミングで日本代表に選んでいただくことができたんです。
➖➖2年目で日本代表はすごいですね!かなりの努力をされたんじゃないですか?
フレスコボールに費やした時間は計り知れません(笑)フレスコボールではある程度思い描いた通りにできているんですけど、テニスをしていた時の試合で大きな挫折を経験しています。
インカレ準優勝の選手に一般人の僕が何もさせてもらえない試合でした。たった15分でストレート負け、本気で戦ってもらうことすらできなかったんです。それがとにかく悔しくて今の僕の糧になっていますよ。
➖➖そんな経験が。。それが岸田さんのスポーツ魂に火を灯し続けているわけですね。
そうですね。それもあって代表になり続けられるように努力し、2019年から3年連続で日本代表をやらせてもらっています。もちろんこれからも日本代表であり続けたいと思っています。
➖➖岸田さんが思うフレスコボールの魅力ってなんですか?
普通に生活していたらなかなか出会うことがない人達と出会えるし、フレスコボールは誰とでも楽しむことができます。年代・性別・国籍は関係ない。言葉が通じなくても選手同士笑顔で通じ合えるんですよ!
僕は一般の社会人でありながら日本代表をしているんですけど、仮にただ働いているだけでは出会えていなかった人たちが多くいたと思うとフレスコボールをしていてよかったし、そういったところが本当に魅力だと感じますね。
➖➖フレスコボールは人と出会い関わり合うスポーツなんですね!
みんなが笑顔になれるスポーツですよ。僕自身楽しいところにいるのが好きだし、みんなと楽しんでいる時間が好きです。そして楽しんでやっている時こそ試合でもいい結果が出たりするんですよね。そういう時間があるから人生をより楽しめると思うんです。本当に世界が広がりましたよ。
➖➖岸田さんの今後の目標はなんですか?
自分が魅了されてやまないフレスコボールの日本代表であり続けたい。それだけです。自分が代表でいる限り現役でいます。例えそれが10年であろうが20年であろうが。
笑顔になれるフレスコボールを広めていくために。
岸田 直也さんのInstagram: @kishida_frsc
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